読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

辺境×日記

ごく個人的に思う事を書く

ダメ英語教師に習ってはいけない

f:id:bearcub:20170412000250j:plain

先日Yahooニュースで話題になっていた件を、さらに検証・訂正したこの記事がすばらしい。 

news.yahoo.co.jp

英語教育の場で教師の質が重要なのはどう考えても明らかである。

僕は今でこそある程度英語が使えるようになり、会社での英語の業務は全て任されているが、中学以降の英語の先生の能力には常に疑問を感じていた。

英語力不足の先生の致命的な欠点

英語教師自身に英語力がない場合、害悪しかない指導方法に偏るのである。

害悪しかない指導その1「コーラスリーディング」

先生がまず1文音読し、その後生徒全員でその文を音読するというやつである。

「みんなと同じペースで朗読しなければ」という同調圧力の中で英語のカタカナ読みを強いられる時間は、英語の学習にマイナスでしかない。

先生にとっては個別に生徒の発音をチェックする必要もないし、先生自身も生徒全員のレベルに合わせて単語を区切って読まざるを得ないので、全体で低レベルに突進していく自殺行為である。

僕はコーラスリーディングの時間は教科書を机において、肘をつき、耳をふさいで

「聞いてはだめだ聞いてはだめだ」

と思いながら、自分のペースで英文をつぶやくことでこの逆境を乗り切っていた。

害悪しかない指導その2「発音問題」

こんな問題を見たことがあるだろう。

以下の下線部は同じ発音であるか?

cat  cut

この問題はテストの筆記問題の常連である。

筆記テストでは、一人一人発音チェックするわけにもいかないので、この方式で出題するしかないのかもしれない。

しかし、ダメな先生は授業中もこの形式で「発音指導」するのである。

いや、それは直接生徒に発音させて、先生自身がそれを良いかどうか聞いて指摘してやれよと思ったものだ。

中学1年の最初に発音のトレーニングが無いことがそもそもの問題だ。

99%の生徒はカタカナ発音に収束していくしかない状況なのだ。

その後も発音を一つ一つ習うことや、発音が重要であることを強調することすらないまま何年も過ぎていくのはただただもったいない。

害悪しかない指導その3「英文和訳」

ダメな先生は「英文和訳」に力を入れる。

だって、もし逆の「和文英訳」で生徒が独自に教科書にないパターンの英文を書いたりしようものなら、それが正しいかどうか自分でも自信を持てないから。

逆に英文和訳であれば、まちがいを指摘しやすい。日本語の範疇で正しいかどうかを判定できるから。

こうして、ダメな先生は生徒に「英語をいちいち日本語に変換すること」を強制し続ける。

そんな作業してたらいつまでたっても実用レベルに至らないというのに。

英文和訳も筆記テストでの最低限の出題にとどめるべきで、普段の英語の練習の際にはどんどん減らしていくべきものである。

むしろ「英文和訳をしていてはいけない」ということを教えてあげないと、これで何年も時間を無駄にする生徒が輩出されてしまうのではないだろうか。

文科省のスローガン「聞く・話す・読む・書く」がダメ

文科省は折に触れて「聞く・話す・読む・書くをバランス良く」と主張する。

しかし、英語を身につけた人はこれに違和感を感じるだろう。

この4技能は「バランス」ではなく、むしろ「順番」であるべきなのだ。

おそらく留学など経験せずに英語をまともに使える多数の人間は、最終的に英語を身につけた時期には

発音→聞く&シャドーイング+読む→話す+書く

などの順番で進んだのではなかろうか。

(後半は人によって多少の違いはあると思うけど。)

文科省の言う「バランス良く」は、ともすると「同時に」となってしまう。

言語の学習の初期段階ではむしろ文字に頼らない時期が重要なことも多い。

まとめ

僕が中学の頃というのはすでに30年も前の事なので、最近は状況が改善されているのかもしれない。

僕の頃は英語教師の質がバラバラで、英語教師というのは「他山の石」にするしか使い道がない場合が非常に多かった。

 

最近は時々英語の発音が異様にうまい小学生に接することもあるので、良い学習環境もあちこちにあるのだろう。

 

英語教師の質は高いにこしたことはない。

それも英検○級とかTOEIC○○点で測定できるレベルではなく、さらにその上(というよりは、それよりも広い英語使用経験)である必要があると思う。

(そもそも1教室40人に一度に外国語を教えるというのが、かなりの超絶技巧を要するというのもあるけれど。)

 

あるいは、小学生や中学1年のような「英語混沌期」にはネイティブをあてがってもいいかもしれない。

早い段階での英語教育は重要ではあるけれど、逆に早い時期に「カタカナ英語+英文和訳脳」が浸透してしまっては、思い切り逆効果にしかならないのだから。